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血糖値が高いと、なぜいけないの?

血糖値が高いと、なぜいけないの?

血糖値が高いと良くないということは、当たり前のように知ってはいました。

高校の授業でも、血糖値のコントロールの仕組みについては教えていたし、そのコントロールが上手くいかなくなると高血糖になって、さらには糖尿病になってしまうということ。
糖尿病にもいろいろなタイプがあってね。。。
な~んて、偉そうに?(笑)話していたわけです。

が、自分自身は高血糖で注意されるレベルでは無かったようで、あまり気にしていなかったというのが正直なところです。

しかし、お客様の施術をしながら、すごく気になるようになったのです。


皮膚が硬い!

あるお客様の施術中に、筋肉や関節にアプローチしようと思うのに、皮膚がとても硬くて柔軟性がまるでなく、とても苦労することがありました。

ちょっと体重が多めで皮下脂肪が多いのかなぁ?
と思っていたのですが、
体重が多い方でも、皮膚はとても柔らかい人もいらっしゃいます。

だから、太ってるから硬いわけではなく・・・

気になったのでいろいろ検索してみました。
「皮膚 硬い 厚い 柔軟性が無い ザラザラ・・・」等

そこで、「糖化」という言葉に興味を持つことになりました。

お客様にお尋ねすると、血糖値が高めなので、健診で医師に注意されているとのこと。


その後、体重はそれほどでもないのに、皮膚がとても硬い別のお客様がいらっしゃいました。

その方は、糖尿病を患っていて、医師の指導を受けながらお薬も飲んでいました。

「なるほど!皮膚が硬くなっているのは、やっぱり糖化が原因なんだ~!」

糖化とは?

AIによる概要
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糖化とは、体内のタンパク質や脂肪が、余分な糖と結びつき、老化を促進する現象です。この現象は、体内で「こげ」が発生するようなもので、AGEsという物質を生成します。糖化は、肌の老化、動脈硬化、糖尿病などの病気の原因となることがあります.。

糖化の仕組み:
糖化は、主に血液中の余分な糖分とタンパク質が結びつくことで起こります。この結びつきによって、AGEs(Advanced Glycation End products)という物質が生成されます。AGEsは、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質を劣化させ、肌のハリや弾力を失わせる原因となります。また、AGEsは、血管や内臓にも影響を与え、動脈硬化や白内障、アルツハイマー病などの病気を引き起こすこともあります。
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お客様の皮膚の状態は、上記の説明と合致しました。

なるほど、なるほど、、、

要するに、AGEsがカラダにとっては良くないものなのね。

AGEsは糖質とタンパク質を同時に加熱することでできるこんがり焦げた褐色の部分とのこと。
ホットケーキのきつね色の焦げ目やお肉を焼いた時の褐色の焦げ目だそうです。
食事としても取り込んでしまうんですね。

生物のカラダの主成分

これは高校生物でも、当たり前に出てくる内容です。

ヒトの体の成分は、以下のように記載されています。

 水(約60%)
 タンパク質(約16%)
 脂質(約12~20%)
 ミネラル(3~5%)
 炭水化物(1%未満)
 核酸(数%)など

核酸はDNA(遺伝子の本体)とRNA(遺伝子の働きを発揮するために必須のもの)で、遺伝子はタンパク質の設計図です。

高校生物の教科書では、
遺伝子からどのようにタンパク質が作られるのかというしくみと工程を学び、
さらに、
いろいろなたんぱく質の構造や働きを学んでいると言っても過言ではありません。

「タンパク質がどう働くの?」
 って思う方がいらっしゃるかもしれませんが、

細胞の構造はタンパク質で作られている(筋肉だけでなく全ての細胞で)し、
酵素、ホルモン、抗体、神経伝達物質もタンパク質でできている。
出血した際に血を固めるのもタンパク質の働きですから、
私たちが正常に生きていけるのはタンパク質がきちんと働いてくれているからですよね~。

細胞や組織に存在するタンパク質が糖と結合してしまい、AGEsになってしまうと、本来の働きができなくなってしまうってことでしょうね。

糖尿病と動脈硬化

血管壁を作っているのも細胞たちですから、細胞のタンパク質が糖化すれば、硬い細胞になってしまう。

要するに柔軟性のない血管になるから「動脈硬化」ということになるんですね。
だから、糖尿病の人は動脈硬化のリスクが高いのか。


動脈が硬くなれば、高い圧力がかかると破れやすくなるでしょうし、血管が拡張できない(太くなれない)ので、血流が悪くなる。

血流が悪くなれば、栄養や酸素などを細胞たちにたくさん運べなくなるので、細胞の元気も無くなってしまう。

人のカラダも死ぬまで古くなった細胞が壊されて、新しい細胞が生まれながら、日々新旧交代を繰り返しているけれど、そのスピードが遅くなるし、生まれてくる細胞も元気いっぱいじゃないものになってしまう。

普段から、
血流改善が健康にとって必須!

と思って施術をしていますが、そのためにもタンパク質を糖化させないようにしないといけませんね。
そのためには、糖質(炭水化物)の摂りすぎに注意しなきゃ!

タンパク質の糖化チェック

では、タンパク質がどれくらい糖化しているのかを知りたい場合、どうしたらいいのでしょうか?
検索してみると、以下のような方法があるようです。

(1)糖化ヘモグロビン(HbA1c):
 赤血球中のヘモグロビンが糖と結合した状態を測定。
 過去1~2ヶ月の血糖値の平均値を示す指標として、
 糖尿病の診断や治療効果の評価に用いられる。

(2)糖化アルブミン:
 血漿中のアルブミンが糖と結合した状態を測定。
 過去2~4週間の血糖値の平均値を示す指標として、
 糖尿病のコントロール状態を把握するのに役立つ。

(3)AGEs測定:
 皮下のAGEsの蓄積量を測定することで、体内の糖化の進行状況を把握できる。

HbA1c

これまで全く気にしていなかったのですが、教員時代の職場の健診結果を調べてみたところ、HbA1cは毎年測定していたことが分かりました。

赤血球中のヘモグロビンもタンパク質ですから、糖がたくさんあれば糖化して、糖化ヘモグロビンになってしまう訳ですね。

HbA1cは糖化ヘモグロビンがどのくらいの割合で存在しているかをパーセント(%)で表したものだそうです。

 HbA1c(%)=糖化したヘモグロビン量÷全てのヘモグロビン量×100

糖と結合したヘモグロビンは、赤血球の寿命(約4か月)がきて壊されるまで糖と離れることはないらしい。
だから、血液検査の数日前から糖を控えても下がらないんだ~。


私の場合は、
50代前半に 5.3~5.4
60歳の頃  5.6

この値は良いのか良くないのか????

調べてみたところ、

HbA1cの正常値:5.6%未満
糖尿病の診断基準:6.5%以上
糖尿病の治療目標:7.0%未満を目指すのが一般的。
しかし、年齢や合併症の有無などにより、個人に合わせた目標値が設定される場合もあります。薬物療法の目安:HbA1cが7.0%以上になると、生活習慣の改善(食事療法や運動療法)だけでは血糖コントロールが難しいと判断され、薬物療法の開始が検討されます。

とのことです。
過去の私の数値は、正常値の上限っていうところですね。

退職して2年経ってしまったので、健診の血液検査は3年ほど受けていません。
退職して施術を行うようになったので、健康意識は高まりましたし、最近は食事療法にも興味を持っています。
今の方がカラダの状態は良くなっているような自覚はありますが、実際に調べてみないと分かりませんね。
近いうちに調べてみようと思います。

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